「やってみたい」が芽吹くとき~運動会のその後~

運動会が終わり、園にはにこやかな日常が戻ってきました。
子どもたちの口からは、ふとした瞬間に鼻歌がこぼれ、運動会の余韻を感じさせてくれます。運動会のために一時的に片づけていた園庭の遊具も戻り、子どもたちの笑顔とともに、いつもの風景が広がっています。

そんな中で見られるのは、「ちょっと挑戦してみようかな」「やってみたいな」と、自分から一歩を踏み出す子どもたちの姿です。

なんと今日、逆上がりができるようになったお友だちがいました!

行事の後に訪れるこの「間」の時間が、子どもたちにとっては挑戦の場であり、達成感を味わう場でもあります。

 

また、運動会で行った種目を、今では学年を問わず楽しむ姿が見られます。

「実は、やってみたかったんだ!」

そして、来年度に向けて、年中組では早くも組体操の活動がスタートしました。
年長組の姿に憧れを抱き、「ぼくたちもやってみたい!」「あんなふうになりたい!」という気持ちが、子どもたちの表情や動きから伝わってきます。

年長児の姿は、まさに憧れの存在。

そんな年長児たちも、憧れられることをどこか誇らしげに感じながら、広い心で年下のお友だちを見守ってくれているはずです。

日本には「間(ま)」を大切にする文化があります。

本園でも、行事と行事の間にある時間を大切にし、子どもたちがその経験をじっくりと味わい、次の一歩へとつなげていけるよう心がけています。

咲かせたい花のつぼみがあるとき、無理やり開くのではなく、
「自分で咲きたい」と思ったときに開いた花は、ひときわ美しく咲くものです。
だからこそ、私は思うのです。
「将来、たくさんの芽が力強く芽吹くために、幼少期の今は、時間がかかってもいい。ゆっくりでも、自分のペースで育っていくことが、何より大切なのだと。」

いつもありがとうございます。

 

タイトルとURLをコピーしました